もう1度、1話から今月号までを読み返してみたが。
読解力が決定的に不足しているのか、今に至っても解読不能。「稔の兄=苅部」説は、もしかしたらホントにそうかも。
いくらなんでも実の兄の顔を知らないなんてことはあるめぇよ、とは思うのだが、この作者ならそれくらいの芸当は
平気でやってのけるような気がしてきた。
「稔が突然、女装してタレントデビューするから驚いてさー。正体を隠して近づくことにしたのさ。あはは」
とか言い出しそうじゃん。送ってきた写真もフェイク。「オレ↓」って書いてある方が劇団の友達。弟に正体を隠してた理由はこうだ。
実は兄は、小さい頃から親に邪険に扱われてきた。家を飛び出したのもそんな親に嫌気がさしてのことだったが、
テレビドラマにも出たりして有名になった途端、顔色を変えて両親が寄ってきた。ろくに顔も合わせていない弟だが、
稔にはそんな親の汚い部分は見せたくはない、と自分が苅部豊という芸名で仕事をしてるということは秘密にして、
両親の家には近づかず、メールでのやり取りだけを続けてきた…と、そんな感じ。
分からないのは、稔が「自分のために」女装してアイドルデビューした、と言ってることなんだけど、
どういう真意があるんだろう?兄のように親から自立した生活がしたい、とモノローグで語ってたことが本当なら、
アイドルグループの人気が出てきたところで、自分が男だとバラして大人たちに一泡吹かせるっていう計画は矛盾してるじゃん。
世間の注目を集めるような事件を起こして、子供に無頓着な両親に思い知らせてやろうっていう思慮のない考えなのか。
茜とは、親に不満を持つもの同士ということで連帯感を持っていたのに、突然
「最初からタレントデビューしたくないわけではなかった」とか言われたら、
そりゃ裏切られた気がするのは当然かもね。
次の展開は、ミノリが男の子だと知った忍さんが、「茜に芸能活動を続けさせてあげて〜」と懇願。または
「これからも茜をよろしくね。ニコッ♪」…ということで(茜LOVEな自分の気持ちにも気付きつつ)稔は秘密をバラす計画を断念。
………という感じかなあ?
茜とも仲直りして、苅部の問題も片付いたあと、ラストは不測の事態により思わず本当の性別がバレてしまい、
テレビカメラの前で居直ってこれまでのことを告白する稔。それを聞いて、
自分たちの身勝手さを思い知り後悔する稔の両親&茜の父親…というのが終局図。
どう?
完結した後で、この自分の予想を読み直すときが怖そうだよね。つーか、「苅部=兄」ってどうよ?正気じゃねーだろ?
茜が好きな相手も実は、稔じゃなくてMIORUっていう外国人だったりして…。…そいっつぁ痛快っ。
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